Bさんの声から急性期病棟とリハビリテーション病棟の違いを知ろう

リハビリ看護師のお仕事

看護師として大きな達成感を感じたいならリハビリテーション病棟へ!

急性期病院での経験も豊富なBさん

急性期病院での経験も豊富なBさん
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急性期病棟との大きな違い

緊急性が高い患者さんや重症な状態にある患者さんの入院や手術、検査をする急性期病棟での経験が豊富なBさんの声から急性期病棟とリハビリテーション病棟の違いやリハビリテーションの難しさや良さを見ていきましょう。
リハビリテーション病棟は24時間リハビリを行っています。日中はリハビリスタッフが担当することが多いのですが、深夜~早朝などリハビリスタッフがいない間は排せつをオムツに任せるのではなく看護師がトイレまで誘導したり身支度や洗顔のサポートをしたりします。
それに対して急性期病棟では生死の危機に瀕している状態の患者さんが多いため、看護師の仕事は検査や処置が中心です。入院期間は長くて2週間なので患者さんとじっくり向き合っている暇はありません。そのため、Bさんは「患者さんとじっくりと向き合いたい」「気持ちに寄り添った看護がしたい」などの理由からリハビリテーション病棟への転職を決めたそうです。

リハビリテーション病棟の難しいところは?

高齢者の患者さんの退院問題です。どれだけ元気になって退院が決まっていても、自宅の環境が整っておらず受け入れるのが難しいケースが増えています。行政や他の機関と連携しながら、ご家族に環境を整えることの重要性や、患者さんの一番の幸せは自宅に帰ることだと理解してもらうことがリハビリテーション病棟における目下の課題です。
また、リハビリテーション病棟での入院期間は最長180日、と決められていますが、だらだらと過ごすだけでは何の意味もありません。しっかりと目標を立てて、患者さんにも同じ意識を持ってもらいながらリハビリに励むことが大切です。
これまで急性期病棟で働いていたBさんは処置が仕事の中心だったため看護師が手伝うことが当たり前の環境でしたが、リハビリテーション病棟に来て、「手伝いたくてもぐっと我慢すること」に切り替わったため慣れるまで手伝わないようにすることが難しかったそうです。

リハビリテーション病棟の看護師で良かったと感じる瞬間

Bさんは「一人でも多くの患者さんを自宅に帰してあげたい」という思いがそのままやりがいにつながっているそうです。自力で歩行することができず、車いすやストレッチャーで運ばれてきた患者さんが退院のときには杖をつきながらも歩いている姿を見ると涙が出るほど嬉しくなるのだとか。それ以外にも「ここでリハビリができてよかった」といわれたときや患者さんが見違えるように良くなった姿をご家族が喜んでいる姿を見たときに、「リハビリテーション病棟で看護師として働けて良かった」と感じるそうです。